【トイレ待ち時間】男女平等にできる?

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2025.02.17 『ABEMA的ニュースショー』

“女性だけトイレ行列”問題

行政書士の百瀬まなみさんはトイレの男女平等を訴えている。 百瀬さんは724カ所ものトイレの男女別便器数を調査した。 「駅のトイレとか、少なくとも同数にすべし。すべての公共の場所とかに義務づけてほしい。」と主張する。

研究を始めた理由

そもそも、百瀬さんがトイレの男女平等を考えるきっかけとなったのは、大好きな「純烈」のコンサートで、地方を行脚中に立ち寄った駅でのある経験だったという。 「トイレに行ったら、5〜6人並んでいた。やっと用を足して出て、その時にふっとトイレの配置図の案内板に目がいった。そうしたら女子(便器)が4個なのに対して、男子は個室が3の小(便器)が4あって、これは数が少ないから並ぶんだと、腹が立ってトイレの案内板の撮影を始めた」(百瀬さん) 以来、行く先々でトイレの案内図を撮影しXに投稿。 調査をした数はおよそ2年半で724カ所にも及ぶという。 「724カ所調べて、男子トイレは女子の1.76倍設置されている。男性の方が用を足すのが特に早い。すぐ回転するのに数が多い。女性は服を脱いだり、ちびっこの世話をしていたり、それなのに数が少ない。これは『待て』と言っているようなもの」。 百瀬さんは、その差は見た目だけの平等を考えた結果だと推測する。 「面積の平等はなんとなく確保して、そこに入るだけの数を配置している。女子は全部個室になるので設置数が少なくなる。それを当たり前にしちゃっている」。

トイレの数はどうやって決まっているのか

東京都の設置基準について、都庁職員は「事務所等では法令等で人数により最低限の個数が決まっている。公共施設のトイレ個数については設計の中で空気調和・衛生工学会規格『給排水衛生設備規準・同解説』を参考にしている」と、東京都では会社などの事務所と公共施設ではそれぞれ別の基準があると説明した。 働いている男女の人数によって、最低の個数が定められており、都庁では(都庁第一本庁舎1階)男性用大便所が「4」、男性用小便所が「7」、女性用便所が「8」で、トータルで見ると男性の方が多いという結果に。 一方、駅や商業施設など公共の施設はどんな基準なのか。 トイレ建築の第一人者・小林純子さんによると「待たせないために、やってくる利用者の数を知って、何個作ったらいいのか。実態調査に基づいているので、理屈があるわけじゃない。改修するとき、1日立って(利用者を)カウントしている。この前の駅は、女性は待っていないけど、男性が待っていたので、男性の数を1つ増やそうという結論を出したりしている」という。 しかし、この基準自体にある問題があるそうだ。 「海外からのインバウンドの方たち、そういうのを想定して基準ができていない。現状にすべて合っているわけじゃなく、補正している」。 そもそもこの基準は、昭和50年代に行われた学会調査がベースとなっている。 スマートフォンの登場や、パウダールームの充実など現在のトイレを取り巻く環境は大きく変化しており、そのギャップを加味した上でトイレの個数を考えなければならないという。 ではなぜ、実際に“女性だけトイレ行列”問題は起きてしまうのか。 小林さんは「今まではやっぱり男性中心だった。それの弊害が今ある。改築・改修の場合、元々スペースは決まっている。その中で1個2個しか増やせない現実がある。大勢人が来るところは、結局地価も高いし、トイレにそんなにスペースを割けられない。矛盾している。だから100点満点はないと思った方がいい」と実情を語った。

海外のトイレ事情は?

海外では“女性だけトイレ行列”問題は起こっていないのか。 国際赤十字などが難民キャンプや災害避難所を想定して定めた「スフィア基準」では、最低限必要なトイレ便器数の男女比は、男性が1に対して女性が3で、女性の方が3倍必要となっている。 さらに、台湾では2010年に成立した法律で学校や駅などでは女性が5倍必要。 アメリカの一部の州やカナダでは「トイレ平等法」が制定されているといい、少なくても女性が2倍必要としている一方で、スウェーデンでは「男女共用トイレ」が一般的だという。 男女の区別を無くしてしまえば問題は解決するかもしれないが、街の女性たちからは「いろいろな人が使っているので清潔感がない。自然と使わないようにしている」「ホームレスがいたりするので。地元の公園のトイレで1回あって、めっちゃ怖い、トラウマ」と反対意見が相次いだ。 「そもそもトイレというのはサービスで作っている。来ていただくためのサービスで作っているから、格差を作ろうなんて思ってもいないし、むしろ逆。女性が本当にどんどん外に進出していくようになったから、女性の部分はスペースを広く取ってあげないといけないとは思う」(小林さん) 「理想としては“待ち時間”の平等。女性と一緒に外出した男性も、女性が済むまで待たされる。男性の不利益でもあるので、まずは数の平等から始めて、悪くても男1:女2ぐらいにしてほしい」(百瀬さん)

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